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恋愛の失敗TOP10 vol.1
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・裸の大将
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・フォトグラファーTAKA
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・名探偵
・革命家
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・ウォッチャー
・お笑いセールスマン
ポエマー
恋をするとなぜか夜空を見上げてポエム口調になることがある。
あなたも共感してくれるだろうか?
ポエムとは恥ずかしいものでは無い。
自分の感情などを相手に知ってもらうツールとしても非常に有効である。
ただ使い方を間違えると相手にとって恐怖になるのだ。
今回はそんなポエムの誤った使い方についてお話ししよう。
プロローグ
人生は選択の連続だ。
あれは桜が道の両脇に咲いて桜のアーチが僕を祝ってくれてるように感じた4月の事。
僕は結婚式に呼ばれて向かっている途中だった。
前日の暴飲暴食のせいで胃はすでに祭りのあと状態で、
胃は定休日だと言わんばかりに食べ物を拒んでいた。
ちなみに暴飲と言ってもお酒じゃない、コーラだ。
会場に到着して、受付を済ませてそこら辺の椅子に座る。
その時、『TAKA!!!!久しぶりやん』
と、酒やけしてるんじゃないかってくらい下品な黄色い声が遠くから聞こえた。
ラブストーリーは突然に
『おぉ!!』
と、僕は言った。
小洒落た女性が駆け寄ってきた。
でも正直誰か分からなかったんだ。
酒やけして下品な声とは裏腹に、
彼女はすらっとしてて、整った顔をしている。
(こんな美人の知り合いいたっけ?まあいいや)
と思った。
『誰か分かる?』
彼女は僕をからかうように聞いてきた。
。。。可愛い。
もうその場で抱きしめたいほどに可愛い。
もう恋だ、
ほぼ恋だ。
『ほぼ恋』だ。
その可愛いさも相まって僕は
『わ、分かりましぇん!!!』
とテンパって答えてしまった。
すると彼女は
『ははは、だよね!もう10年ぶりぐらいだもんね』
と笑顔で答えてくれた。
『A子だよ』
と彼女が言ってやっと正体がわかった
『あっ!A子ちゃん?えーめっちゃ綺麗になったやん!!』
とテンション爆あがりで驚いた僕の声は
多分結婚式場の半径50メートルぐらいまで響いてたんじゃないかな。
そう、彼女は高校時代に片想いしていた仲のいい女友達だったのだ。
笑顔の裏に隠された真実
彼女と談笑していると式が始まる。
まあ楽しく式も終わり、二次会に誘われた。
式場を出ると彼女がいた
僕は
『二次会行くの?』
と聞く
彼女は
『んー、今日は帰らないと』
笑顔の中にも少し悲しそうな顔を含ませながら言った。
(ん?なんか元気ないな)
と思いながらも僕は
『そっかそっか、じゃあまたね』
と言い歩き出した。
『あ!連絡先教えて!今度ご飯行こうよ』
と彼女が後ろから言った。
僕は今世紀最大級の嬉しさを押し殺し、秒速・・・いや光速の速さで振り向く。
『うん!そうやね』
とクールぶって連絡先交換に応じたのだ。
フラッシュバック
その日の夜から彼女とのLINEのやり取りが始まった。
まるでずっと仲良かったの?ぐらいの感じで話は盛り上がった。
僕は段々と彼女への想いが強まっていったのだ。
断片的に昔の記憶が蘇ってくる。
高校時代の淡く切ない恋を噛み締めながら。
カウントダウン
話の流れから食事に行くことになる。
お互いに気の合う友人という雰囲気になっていたからか、
彼女が結婚しているのか?とか彼氏はいるのか?
などは聞いていなかった。
でも返信速度や返信のタイミング的に彼氏も旦那もいないんだろうな。
そう感じていた。
その安易な考えが後々、僕にあの悲劇をもたらすとは。
その時は知るよしもなかったんだ。
ファイブ
週末の駅前。
彼女と待ち合わせていた。
彼女が現れた
『こんばんはー!待ったー?』
相変わらず可愛い。
そう思いながらも僕は冷静さを保って
『こんばんは。いや今来たとこ』
そう答えた。
まあ実際はそわそわして居ても立ってもいられなくて40分前には着いていたんだけどね。
フォー
予約した居酒屋にイン。
終始盛り上がる。
とても居心地が良かった。
彼女はお酒が進み段々と酔いが表面に出始める。
スリー
すると彼女はいきなり
「実は彼氏とうまくいってなくて。。。」
と呟いた。
(。。。あれ?)
(彼氏?居るの??)
僕は震える手でグラスを口に運ぶ。
『そうなんや、良かったら相談乗るよ』
こう言うことしかできなかった。
ツー
どうやら彼女は半同棲状態の彼氏がいると言うのだ。
でも付き合うにつれて価値観の違いやすれ違いが見え隠れしてきたらしい。
別れ話もしたみたいだが
彼女は別れたいが彼氏は別れたくない。
そんな状態だと聞かされた。
色々話を聞いてたら彼女は
「どうしたらいいかな?」
と僕に問いかけた。
僕は
「別れて僕と付き合おうよ」
と伝えたい衝動に駆られながらも
「んー、そんな気持ちで付き合ってても時間の無駄やん?強引に別れちゃいなよ」
と言った。
このアンサーが正解か不正解かは後々思い知ることになるとはこの時は知る由もなかった。
その後も色々話してその日は解散した
ワン
その夜、彼女にLINEを送る
その全文をここに記す。
今日はありがとう、楽しかったよ。
彼氏と色々あると思うけど俺が力になれるならなんでもするから言ってね。
きつくなったら相談に乗るし!
こちらこそありがとう!
めっちゃ楽しかったね☆
えーありがとう!
なんでそんなに優しくしてくれるん?
惚れてまうやんw
はははw惚れたらいいやん。
なんなら最近は何をしてても思うよ、A子ちゃんが隣にいてくれたらって。
そんな痛々しいポエムを最後にぶっ込んだ。
数日後、彼女ら電話がかかってきた。
ファイヤー
僕「もしもし、どうしたのー?」
A子「ごめんね、急に。。。あの、ちょっt・・・(ガン!!)」
激しい音と共に
A子の声が野太い声に変わっていた
A子?「おい!!こら!!お前か俺の女に手出してんのわ!!!」
僕「ん?A子ちゃん?」
A子?「違うわ!!彼氏じゃボケ!!」
うわーめっちゃ怒ってる。。。
to be continue
ちょっと長くなってしまいそうなので続きは後日書きますね