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恋愛の失敗TOP10 vol.1
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チャリ暴走族
あれは懐かしい匂いと暑さを加速させる蝉の鳴き声が泣き止む事がない夏のこと
当時、絶賛片想い中の僕は大好きな片想い中の彼女の気を引く為に何かぶっ飛んだことは無いかと日々考えていた。
そもそもぶっ飛んだことを探す行為がちょっとズレていると今になって思うのだが。
恋は盲目だ。
そんな常識は俺には通用しない。
とにかく一目置かれたかった。
「TAKAはすごいね」
「絶対付き合ったら面白そう」
こう思われたくて。
そして思いつく
神の声
週末のある日
彼女は
「湖に行きたい」
と言っていた。
誤解を招くといけないから言っとくが、俺に言ったんではない。
違う人と世間話をしていた所を盗み聞きしたのだ。
そこで神様が僕に告げた
「湖の写真を撮ってきなさい。でも車で行ってはいけません」
と。
そこで僕は考えた
片道5時間
車で行ってはいけないとなるとバイクか?
いやだめだ。
ガソリンを使ってはいけないだろ甘えんな。
まあそもそもバイクを持ってない。
そこで考えたのが自転車だ。
ナビで調べたら片道5時間。
今の僕なら鍛えているから余裕の距離なのだが、
当時太り散らかしてた僕にとって5時間も運動することは命懸けだった。
でも何度も言うが、恋は盲目。
やる以外の選択肢はなかった。
僕の心の中はカーニバル
湖に行くまでの道のりは決して優しいものではなかった。
山を越えなければいけない。
道もガタガタなところもあった。
行きは「うふふ」って心躍らせながら自転車を漕いだ。
これも恋の力。
余裕だったし体も軽やかだった。
自転車も喜んで脈を打つように踊っていた。
そして、到着。
like a 裸の大将
湖に到着して休憩しながら写真を撮る
いい写真が撮れた
湖を眺めながらおにぎりを食べる様は、
like a 裸の大将
そうこうしているとあることに気づく。
「あ、暗くなる前に帰らなきゃ。」
と。
そして疲労感たっぷりの体に喝を入れ
帰路に立ったのだ
アップダウンandダウン
帰路は生きと違いペダルが重い。
体も重い。
電車に乗りたいが駅もない。
ちょっと後悔していたとき事件は起きた。
行きの自転車の喜びの本当の意味をその時知ったんだ
耐えきれない重い
行きで自転車が喜んで脈を打つように踊っていたのでは無かった。
空気がなくなっていたのだ。
体重に耐えられなかったんだろう。
喜んでいたんじゃなくて、悲鳴をあげていたのだ。
そこにたまたま交番が現れた
僕はおまわりさんに
「空気入れ貸してもらえますか?」
と尋ねた。
願いとは裏腹に
快く貸してくれた。
過去に色々あって警察が苦手でちょっと嫌いだった僕だが警察が神に見えた瞬間であった
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参考恥ずかしかった職質TOP3
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ただここであることに気づく。
空気が入っていかないのだ。
「シュッ」
「サーっ」
これの繰り返し。
完全にパンクだ。
徒歩でon the way home
仕方なく徒歩で帰宅
あたりは暗くなってきた
「ヒッチハイクしたいな」
「タクシー捕まえようかな」
そんなことばかり考えながら歩いていると
「TAKA !!! 何してんの????」
僕は薄れゆく意識の中、声の方に目をやる。
友人がたまたま通りかかったのだ。
僕は事情を説明して家まで乗せて行ってもらえることに成功した。
5分で家に着いた。
こんな偶然ってある????
と思っていたが友人が現れるのも当たり前っちゃ当たり前。
何故ならそこは僕の地元だからだ。
「もう少し早くきてくれよ」
と思う余裕もないほど衰弱していた俺は、そんな事実にも気付くことは無かった。
嵐の後の
翌日、狙ってる彼女に昨日のことを話した。
僕は目をキラキラさせて話した。
「絶対彼女は笑ってくれるに違いない」
そう確信していたから。
でも彼女の笑顔は見られない
一向に口元が弛まない
なんならずっと口はへの字だ。
僕は修学旅行で見た金剛力士像を思い出した。
そんな金剛力士像と会話しながら僕の顔からは輝きは失われていったんだ。
教訓
人は誰しも自分の苦労や成功を人に話したい生き物である。
でも結果に興味は湧いてもその結果が心に刺さらないと過程に関しては無関心となるのだ。
もしあなたに好きな人がいて、自分の話をしたとする。
その時、ちょっと冷静になって考えてほしい。
「この話は相手は興味を持ってくれるのだろうか?」
恋愛は自慰行為じゃない、相手の気持ちに寄り添うのが大事。
自分の苦労話なんて他人からしたらマジで興味ない不快な雑音なのだ。
そう、このブログのように。
...to be continue.